30坪の戸建て住宅を屋根塗装する場合の相場と最適な時期

 

 

費用を抑えて屋根の状態を維持するなら屋根塗装がおすすめです。

しかし、具体的な費用が分からないと重い腰が上らない方もいるでしょう。

そこで今回は屋根塗装の相場や行うタイミングについて解説します。

自宅の屋根の状態が気になっている方はぜひ参考にしてください。

 

■屋根塗装の相場

一般的な30坪程度の注文住宅の屋根を塗装する場合の相場は約30万円から60万円程度ほどです。

価格に幅があるのは屋根の状態によって塗る前の下地調整に手間がかかったり、塗料によって料金が異なるためです。

塗料は屋根塗装でよく利用されるシリコン塗料を使えば約20万円ほどでおさまりますが、

耐久性を考慮してフッ素塗料を選ぶと約30%費用が上って25万円～30万円になります。

費用が約60万円程度の場合の内訳は「足場の設置：20万円」「塗装：20万円～30万円」「下地調整：4万円～8万円」

「屋根の洗浄：2万円」「縁切り作業：3万円」および「その他諸経費：10万円」になります。

足場の設置には塗装作業にかかる費用と同程度のコストがかかります。

ここでは20万円としていますが、依頼する業者によっては足場をレンタルしているため、

悪天候で工期が伸びると追加費用がかかることもあります。

縁切り作業とはスレート瓦の屋根を塗布する場合だけに必要な作業です。

スレート瓦に塗料を塗ると瓦どうしの隙間が塗料で詰まります。

この隙間を雨水が流れる構造になっているため、塗料が詰まっていると雨水が溜まります。

やらずに済ますことはできません。

諸経費に含まれるのは交通費や各種事務手続きにかかる手数料、および業者への手間賃です。

諸経費の金額は業者によって異なりますが相場は総工事費の5%～15%ほどになります。

下地調整が高額になるのは屋根に大きなダメージがあるケースです。

破損して本来の機能を発揮できない箇所を補修してからでないと塗装の効果が期待できません。

屋根の痛みが激しい場合は下地調整に10万円以上かかることもあります。

坪数が上ると費用の相場も高額になります。

40坪住宅の相場は約40~70万円程度くらいになるでしょう。

 


■屋根塗装を行う時期について

屋根塗装を行う場合、天気と気温が重要です。

どんなに高品質な塗料でも雨に降られたら乾きませんから、晴れが2、3日続くことが絶対条件です。

気温が安定していることも重要です。急激な気温の変化があると塗膜の形成に悪い影響が出ます。

おすすめの時期は空気が乾燥しながら春の陽気が近づいて気温が高くなる3月中旬以降と、

気温が一気に上昇しはじめる5月半ばから月末にかけた時期です。

晴れ間が続きやすい時期であるため塗料が乾燥しやすいです。

他には10月や11月もおすすめです。天気が比較的安定していますから天気を読みやすく、塗装の仕上がりも良くなります。

逆に避けるべき時期は雨が多い6月の梅雨シーズンと9月です。

雨はもちろんのこと曇りも塗料が乾燥しにくくなるため施工が遅れます。12月以降も塗料が乾きにくいので避けましょう。

 


■屋根塗装の見積もりを依頼するタイミング

屋根塗装を行うなら見積もりを依頼するタイミングも重要です。

3月～5月と10月および11月は繁忙期になるため業者に見積もりをお願いしても1ヶ月以上待たされる可能性があります。

見積もりを依頼するなら屋根塗装を希望する月より1ヶ月以上前に行ってください。

見積もりは1週間程度かかるため、見積もりを依頼して数日後に屋根塗装をしてもらうのは難しいです。

相見積もりをする場合は、各業者の都合を考慮してより早いタイミングで依頼を出しましょう。

見積もりが出そろった後で本命の業者と値段交渉をするため時間が必要になります。

希望月よりも2ヵ月前に依頼すれば間違いないでしょう。

 



■まとめ

屋根塗装の相場は30坪程度の一般的な一戸建てなら60万円前後になることが多いです。

この相場は1年を通して変わりません。

そのため一番塗装に条件の良い3月か5月を選んで業者に依頼しましょう。

塗料がしっかり乾燥する時期に塗布すれば塗膜が本来の性能を発揮できます。